コンピュータ室

ドラゴンクエスト各作品の感想

はじめに

ここでは、私がプレイしてきたドラゴンクエストI~IXについて、 感想などを書いてみたいと思います。

ドラゴンクエストI

私が初めて出会ったドラクエは、FC版のIでした。友達の家で初めて 見た時の印象は何と「お買い物ゲーム」。ゴールドをためて自由に好きな ものを買えるというシステムでさえ、当時の私には斬新なものだった のです。

とにかく世界を好きなように旅できるという自由度の高さに惚れ込んだ 私は、友達にソフトを借りてクリア。最高レベルまで主人公を育てて しまいました。

最高レベルまで育てるとさすがに強くて、竹槍でも竜王を倒せるくらい でした。(素手でも勝てるらしいですが、FC版では一度でも武器を 買ってしまうと素手に戻ることが出来ないので、私は試してません。) 竹槍を持った男に負ける竜王…何だか笑えます。

あと、ラストダンジョンはレミーラやたいまつ無しでも手探りで最下層 まで行けるくらい、マップを覚えてました。FC版でレミーラ、たいまつ 無しだと、自分のいるマスしか表示されず周りが何も見えなくて真っ暗 なので、壁にぶつかる音だけが頼りでした。ゲーム自体にはあまりおまけ 要素は無かったですが、勝手に色んな楽しみ方をしてましたね。

ドラゴンクエストII

初めて自分で買ったドラクエがFC版のIIでした。

この作品で真っ先に思い出すのは、そのとてつもなく長い復活の呪文。 一文字でも間違えるとその日一日の苦労が水の泡になってしまうという おそろしいものでした。私も3つくらい書いておいた復活の呪文がぜんぶ 間違ってて、かなり巻き戻された記憶が…。

あと、IIの特徴はレベル上げが大変な事と、ダンジョンが厳しい事だと思います。 しばらく街の近くで戦ってレベルを上げてからでないと、あぶなくてダン ジョンに挑戦できませんでした。当時はRPGはそんなもんだと思ってたので苦に なりませんでしたが、最近はそんなゲームは減ってきましたね。

特に厳しかったのがロンダルキア。あそこはダンジョンもですが抜けた後も 敵が強くて強くて…。でもダンジョンを抜けると突然雪景色になるので、感動 した覚えがあります。

私のこだわりはサマルトリアの王子の最終装備が魔法の鎧であること。 守備力だけでいけばミンクのコートか水の羽衣という事になるんですけど、 やはりこの子には鎧が似合うだろうという事で、最後まで魔法の鎧でつらぬき 通しました。おかげでちょっと弱かったんですけど…。

ドラゴンクエストIII

シリーズ中、もっともやり込んだ作品です。確かFC版で7回、SFC版で2回クリア しています。

いまだに一番プレイ時間が長いゲームはこれなんじゃないかと思います。 全員最高レベルまで育てて、光の玉なしで最後の敵を倒したりしてました。

一番の魅力はパーティー編成の自由さでしょうか。どんな名前の、どんな 職業のキャラクターを何人登録するか、全部自由ですから。私のお気に 入りパーティー構成は勇者、戦士、武道家、賢者(元僧侶)の打撃中心 パーティーです。

ちなみに、勇者と賢者(元僧侶)の二人パーティでクリアしたことはあります が、勇者一人クリアはやった事がないです。

この作品から、バッテリーバックアップシステムが採用されましたが、 FC版の時はデータが消えやすかったですね。消えてしまうとそれまでの 努力がすべて水の泡、という点では、IIの復活の呪文よりある意味危険かも しれません。

そして、IIIと言えばバラモス討伐後の驚愕の展開。勇者ロトは、リアル タイムでドラクエをIからプレイしていた人たちにとってはすごく特別な 存在でしたから、あのエンディングにはほんと驚かされました。

ドラゴンクエストIV

章立てになっていて、最後の5章で1~4章の主人公たちが集まるという 構成でした。また、初めてモンスターが仲間に加わった作品でもあり ました。(ホイミンとドランの2匹だけですが。)

お気に入りのキャラはアリーナ。キラーピアスを装備すればほとんど無敵 でした。気持ちいいくらい会心の一撃を連発してくれましたしね。 また、戦力としてだけでなく説明書等に描かれていたイラストも可愛 かったです。

そういえば、この作品では、最後のボスが真の悪者ではなかったですね。 最後のボスとなった彼は結局、愛するものの敵討ちとして人間を滅ぼ す事を決意しました。けれどその仇は本当は人間ではなく、手下の一人 だったわけです。この辺り、前作までが単純な勧善懲悪のストーリーだっ たのに比べると少し複雑でした。

リメイクではちょっとその後の展開が変わっていたようですが。

あと忘れちゃいけないのがAI。仲間が自動的に行動を判断して戦って くれるんですが、FC版では「めいれいさせろ」が無くて、好きに戦わ せるとすぐMPを使い切ってしまうので、「じゅもんせつやく」ばかり させてた記憶があります。ケチくさいな、私。

ドラゴンクエストV

親子三代にわたる壮大なストーリーが魅力的な作品でした。また、シリーズ で初めて自分が「勇者」じゃなかった作品でもあります。(でも結局主人公が 一番強い…。)

私がこの作品で好きなのは、何と言っても壮大なストーリー。主人公の半生 を共に生きているようで、すっかり感情移入してしまいました。 主人公の境遇は試練の連続でしたが、最後にはハッピーエンドで終わって 良かったと思います。

スーパーファミコンで作られた割にはグラフィックがそれほどでもありませ んでしたが、むしろドラクエの雰囲気に合っていてよかったのではないで しょうか。それでも妖精の城の前にある湖などはなかなか綺麗でしたね。

さて、Vを語る上で避けて通れないのが、ビアンカとフローラのどちらを 選ぶのか、という事です。必ず論争になってしまうのがちょっと悲しい この問題、ちなみに私は一度目のプレイでビアンカ、二度目のプレイで フローラを選びました。どちらかと言えばビアンカ派と言えるでしょう。

PS2リメイク版について

リメイク版では、いくつか変更が加えられていました。主なものは……

  • 仲間との会話システム
  • グラフィック
  • すごろく、ふくびき、名産品博物館の追加
  • 仲間モンスターの追加

といったところでしょうか。

まずは会話システムについて。これは、VIIのように事あるごとに仲間に 話しかけると色んなことをしゃべってくれるというもの。これによって 各キャラクターの性格とかが良く分かるようになり、面白かった です。 新しい町や城に着くたびに細かくみんなの話を聞いていたので、ゲームが 進まなくて困りました。

特にフローラについて、事前に調べていた台詞が面白そうだったので、 今回1回目のプレイで結婚相手に選んでしまいました。許せビアンカ。

あと、グラフィックは昔の雰囲気を残した形で、3Dにはなったものの、 かなりデフォルメされたキャラクターのままでした。 美しいグラフィック、というのには遠いですが、可愛い感じで良いのでは ないでしょうか。

それにしても、エルヘブンの風景には驚きました。あんな形の街だった とは……。

印象に残ったのはこれくらいですかね。名産品博物館もなかなか楽し かったですが。あ、一応名産品博物館は最高ランクに到達し、すごろく はプチタークを仲間にするまで行きました。

ドラゴンクエストVI

とうとう勇者が職業の一つになった作品です。

夢の世界と現実の世界を行き来しながらストーリーが進む内容になって いました。面白かったのと同時に、たびたび頭の中が混乱してしまいまし た。シリーズの中では、ややストーリーが難解な部類に入るんじゃないかと 思います。

この作品の転職制度は、IIIの時とは少し違ったものになっていました。転職 してもレベルは変わらず、一定の戦闘回数をこなすと上がる熟練度に応じて 様々な呪文やスキルを覚えていくというものです。IIIのように転職でレベル 1に戻ってしまうことが無いので、気軽に転職できるのが良かったと思います。 全部の職業を極めると個性が無くなるとか言われていましたが、私はそこ までやらず、各キャラごとにいくつか似合いそうな職業を極めさせて個性を 出していました。

また、エンディングではバーバラとのシーンが印象的でした。ちょっと 寂しさの残る結末だったと思います。元々バーバラはオープニングにも 登場する金色(?)のドラゴンと一体化する予定もあったらしいのですが、 容量の関係で削られてしまったとか。残念です。

ドラゴンクエストVII

ディスク2枚にわたるシナリオはかなりのボリュームでした。しかもいき なり最初から仕掛け満載のダンジョンで、おまけ要素も多くて。私はまだ 隠しダンジョンに到達していない状態です。

<後日追記>最終的には、隠しダンジョン二つをクリアして神様が移住 するところまで進めました。

それにしても一番最初のダンジョン、面白かったです。プレイしている時 はまさに探検している少年の気持ちになって、のめり込んでいました。

何か今回は、ちょっと考えさせられるような重いエピソードが多かったよ うな気もしますね。みんなが幸せでめでたしめでたしではなく、どこかや り切れなさが残るとでも言いましょうか、そんな現実的な結末が多かった ように思いました。

ちなみにクリアまでにかかった時間は100時間ちょっと。こんなにかかった 理由は、おそらく仲間の台詞を聞きまくっていたからだと思います。私は このシステムが妙に気に入ってしまい、少し状況が変わる度に皆の台詞を 聞いていました。

そういえばアイラが仲間に加わって台詞をいくつか聞い た時、「なんて良い人なんだ」と思ってしまいました。理由はもちろん、 それまでさんざんマリベルの毒舌を聞いていたからなんですが…。 それでもマリベルは好きなんですけどね。

ドラゴンクエストVIII

長くなりますので、いくつかの項目に分けて書きます。

キャラクター

主人公はドラクエらしい、ちょっと控えめで優しげな感じでしたね。こういうキャラは 結構好きです。

ヤンガスは、見た目はあれですが人情家でいいやつですね。ゲルダに頭が上がらない あたりがちょっと可愛いです。あと、トロデ王とのやり取りが面白いですね。

ゼシカは、ビアンカ、バーバラ、マリベル辺りの流れを引き継いだおてんば魔法少女 といった感じでしょうか。さっぱりした性格で好感が持てます。どうでもいいけど、 あの胸はでかすぎるだろう。

ククールは、最初嫌な奴だなあという印象だったのですが(軽い男が嫌いなので)、 結構面白い台詞を言ってくれるので好きになってきました。「ならばコクるがよい」 あたりが秀逸です。

ミーティアは、ちょっと天然ボケが入ってて可愛いキャラですね。子供の頃の回想 シーンとか入れておけば、もうちょっと感情移入できたかも。

トロデ王は、王様とは思えない気さくで楽しいキャラですね。きっと国民にも人気が あるんでしょう。あ、彼は魔物の姿のほうが可愛いと思うぞ。

ストーリー

今回、最初から最終目的(トロデーン城と王様、お姫様を元に戻す)というのが はっきりしていた点が良かったと思います。

ドルマゲスを途中で倒してしまったのは、その後の冒険の動機付けがちゃんと 出来るのかどうか不安でしたが、お姫様たちが元に戻らない&仲間のゼシカが 行方不明、という形で、うまく緊張感を持続させてるなあと感じました。

ただ、最後のオーブ集めはちょっと蛇足な気もしました。やっぱりラスボスは ダンジョンの奥にいるほうが良いですし、あそこは間を空けずにそのまま最終決戦 に行ったほうが面白かったかなあ。エンディング見るのが面倒になりますが。

レティスの正体については、明かされたときゾクっときましたね。良い設定だった と思います。

エンディングが2種類見られることについては、まあそんな形もありかなあ、 という感じです。内容としてはどちらも良かったのですが、最後はやっぱり、 いろんな町や城を回って、今まで逢ってきた人たちに感謝されたり褒められたり したかったかも。

システム

練金釜は、ちょっとヒントが少ないかなあと感じました。見落としてるだけの 可能性も有りますが。総当りでやってみるにしても組み合わせが多すぎて時間が かかりすぎます。ほとんどの組み合わせは練金失敗になるし。

テンションシステムは、今ひとつ意義が分かりませんでした。大ダメージの 爽快感はありますが、2回攻撃するのと1回テンション上げて1回攻撃するのと 変わらないような気が。3回以上テンション上げると得になるようなんですが、 なかなかそこまで行かないしなあ。

スキルポイントは、6~7の転職システムの欠点を見事に改善した、良いシステム だと思いました。自由に育成が可能で、かつ全部最強にしてもキャラの個性が 損なわれない点が評価できます。

音楽

最後のラプソーン戦の曲が良かったですね。ラスボスの曲としては、3のゾーマ戦 以来の名曲かと。でもこの曲、3のラーミアの曲をアレンジしたものですね。 つくづく、3は偉大です。

あと、サヴェッラ大聖堂の曲も荘厳さが出ていて良いですね。妻ともども気に入って ます。

グラフィック

さすがPS2、あとスクウェアとの合併効果もあったのかも知れませんが、綺麗に 仕上がってましたね。

3D化には不安もあったのですが、見事に吹き飛ばしてくれました。リアル系に 走らずに、アニメ調の仕上げにしたところが、ドラクエのイメージに 合っててすごく良かったと思います。

ドラゴンクエストIX

初めて携帯ゲーム機で発売された作品。これも時代の流れだったのでしょうか。 問題点についてはもう語られつくしていると思いますので、良かった点や フォローしておきたい点を中心に書いてみたいと思います。

ストーリー

サンマロウの人形マウリヤの話とか、ツォの浜のオリガの話とかが 良かったかな。全体的にドラクエらしい雰囲気でまとまってました。

キャラメイク

ドラクエIII以来、自由にパーティーメンバーの名前や職業を設定して 冒険に出るのが好きです。 今作ではグラフィックも少しいじれるので、楽しいですね。

仲間はしゃべったりしませんが、その分自由にやり取りを妄想できます。

クエスト、錬金

取り返しのつかない要素が見当たらない点が良かったと思います。 これ、結構重要です。

他のゲームだと、時期限定のクエストとか一度使ったら再入手不可 なのに複数の使い道がある素材とかあったりしますからね…。

宝の地図

これまでの作品は、あんまりレベルを上げても力を試す場が無かった ですが、これのお陰でより強い敵を相手に力試しをするという楽しみは 出来たと思います。

あと、すれ違い通信というものをメジャーにしたのは功績でしょう。

ドラゴンクエストXI

ドラゴンクエストXIについては、ページを分けて こちら にまとめました。